「歯並び悪くなるに、おしゃぶり使ってるんですか?」
長女が生後4ヶ月の時、子育て支援教室で出会ったママさんに言われました。おしゃぶりしているのが悪いような言い方だったので、ドキリとしました。
赤ちゃんがおしゃぶりを使うのは、良い面と悪い面があります。
いつまで使っていいものなのかわからないし、卒業させたい時期に、なかなかやめさせられず焦ったり。そんな時は「おしゃぶりをさせなきゃ良かった」と後悔しちゃうんですよね。
子供のおしゃぶり問題は、ママの責任?
いやいや、後悔よりもおしゃぶり卒業に時間を使いましょう!
歯並びに影響が出る時期をつまえつつ、おしゃぶりをいつまで使うかと、私が長女に試したおしゃぶり卒業への道のりをご紹介します♪
赤ちゃんにおしゃぶりっていつまで使う?歯並びが悪くなったら困るけど!?
気になる歯並び!おしゃぶりを卒業したい月齢
おしゃぶりは便利ですか?
赤ちゃんは泣き止みますね。
寝つきも良いでしょう。
「子育てに手を抜いている。」という捉えられ方をした経験も、あるかもしれませんね。私が冒頭で紹介した、よそのママに言われた言葉も、そんな雰囲気を感じました。
おしゃぶりをくわえさせて、赤ちゃんが安心する。ママも安心する。愛情不足だなんて言われたら悲しいですが、そんなことないです。ママ次第ですよ。
赤ちゃんがなぜおしゃぶりをするのか、考えてみてください。
また後でこの話を書きます!
さて、いつまでおしゃぶりをしていても良いのかですね。歯並び・かみ合わせが悪くなると聞くと、こりゃヤバい早くやめさせなきゃと思います。
「おしゃぶりについての考え方」
おしゃぶりを使用している子どもは、使用していない小児と比較して上顎前突、開咬および乳臼歯交叉咬合の発現率が極めて高い。この傾向は1歳6か月、2歳でも見られるが、やめると噛み合わせの異常は改善しやすい。しかし、乳臼歯が生え揃う2歳半、さらに3歳過ぎまで使用していると噛み合わせの異常が残ってしまう。小児歯科の立場からすると2歳までにやめて欲しいが、現状では3歳過ぎまで使い続けている子どももいる。
(中略)
噛み合わせの異常は2歳頃までに使用を中止すれば発育とともに改善される。従っておしゃぶりの害は乳臼歯が生え揃い、開咬や乳臼歯交差咬合などの噛み合わせの異常が存続しやすくなる2歳半から3歳過ぎになっても使用している場合といえる。
(小児科と小児歯科の保健検討委員会)
小児科、小児歯科による「おしゃぶりについての考え方」を、簡単にまとめます。
【おしゃぶりをする子はしない子に比べて】
・前歯が出やすい
・上と下の歯の間に、隙間が出やすい
・かみ合わせが悪くなりやすい
・乳歯が生えそろうまでおしゃぶりを使うと嚙合わせ異常が残りやすい
・2歳頃にやめれば歯並びは改善される
・3歳頃まで使う子供が多い
お医者様は、2歳でおしゃぶり卒業を目指しましょうとおっしゃっています。
歯並びが悪くならないなら、ずっとおしゃぶりをしていてもいいのに…… とは、思いませんよね(^^
デメリットを克服しながらおしゃぶり卒業!
歯並びも心配ですが、他にもデメリットとして噂されることがあります。
・言葉を話せるようになる時期が遅れる
・母親とのコミュニケーションが薄れる
これらもよく耳にすることですが、上記の保健検討委員会では学問的根拠はないとしています。
言葉を覚えると、自然におしゃぶりをしなくなって話し始める子が多く、母親の言葉に耳を傾けちゃんと反応するようになります。
ただし、咥えてる状態に依存し過ぎて、日中ずっとしゃぶっているようだと心配。口を開ける機会は減ってしまいますね。
おしゃぶりをしない時間を増やすコツは、ご飯やおやつでおしゃぶりを外したタイミングで、しばらくおしゃぶりを隠して(!)様子を見ることです。
話しかけたらお返事しますか?ママが口を尖らせたら、真似をするかも?
おしゃぶりをしている姿は、凄く可愛い!
赤ちゃんの時だけだし、たくさん写真を取っておいてください(笑)
そして、おしゃぶりを外してママと会話を楽しめるようになると、また格別に可愛いです。
子供もママも、嬉しくなります。自分の気持ちを伝えられると、子供のイヤイヤも幾分おさまりますし。
ママがおしゃぶりを外すジェスチャーをして、それをマネっこさせてください。外したり咥えたり、遊び感覚で楽しみながら。
無理強いするとイヤイヤが始まりかねないので、焦らずにゆっくり。
今だめだったら夜やってみて。今日ダメだったら、明日やってみて。子育ては20年近く続いていきます。子供との我慢くらべに、お母さんが負けるわけにはいきませんよね!
メリット・泣かなくなる!?
うちの長女は1歳半で夜泣きがマックスになりました。
おしゃぶりをすれば泣き止んで、眠りにつく頃には口からポロリと外れて。で、また起きちゃうんです。。
「おしゃぶりが外れたら泣く」と思い、私は娘が泣く前に目が覚めて、おしゃぶりの存在を確認するようになりました。
日中のお昼寝の時も、必ずおしゃぶりでした。
でも、ふと気が付いたんです。
電車など外で泣かれた時は、おしゃぶりで泣き止んでくれると助かります。だからといって、お昼寝で泣いた時におしゃぶりをする必要があるのかな?
新生児の頃は2~3時間に授乳と寝かしつけをして、本当に大変でした。
1歳半の子供も足どりがおぼつかず、一瞬も目が離せませんでしたが、赤ちゃんの頃に比べたらずいぶん楽になったと思います。
昼寝で泣いた時くらい、抱っこで泣きやませよう。
夜泣きも、1回目は抱っこで寝かしつけよう。
チャレンジです。
試してみて、頑として泣き止まなかったら諦めました。おしゃぶりをくわえさせ、「お母さん居るよ~ねんねこよ~」と適当な歌を歌いました。
スンナリと泣き止んで、寝付いてくれる時もあります。気分次第、娘次第。やってみないとわからないものです。
もし1歳以降で夜泣きのためにおしゃぶりをしているのなら、あなたのお子さんにも試してみてください。寝かせる時だけはどうしてもおしゃぶりが必要なら、寝たらすぐ外しましょう。
だんだん慣れるかな?だんだん赤ちゃんじゃなくなっていくのかな?
寂しいような、嬉しいような(^^
我が家の娘がおしゃぶりを卒業したのは…
長女のおしゃぶり好きは、相当なものでした。
最初に買ってあげたお花の小さなおしゃぶりから、キャラクターの描かれた大き目のおしゃぶりに移行しました。
「おじゃぶび~」と名前も覚えて、寝る時は私におじゃぶびチョーダイと要求して来ました(笑)
自分で口に持っていき、ご飯の時は自分で外すようになって。
「ココに置いてね」というと、ちゃんとそこに置くようになりました。
口にして、そこに置く。自分のお気に入りのものを、お気に入りの場所に仕舞う。ちょっとしたしつけにもなったと思います。置く時はどや顔です。
卒業は突然でした。
自分でどこかに置いたのでしょう。
さっきまでチュパチュパしていたはずのおしゃぶりが、無くなってしまったのです。
娘は「ちょーだい」と言ってきましたが、「さっきしてたでしょう。どこかに置いたんじゃない?」と言うと、娘は部屋を探し始めました。私も一緒に探したら、タンスの下に落ちていました。
…私は黙って、エプロンのポケットにしまいました。
「なくなっちゃったね」
「しかたないね」
「怒ってないよ、いいんだよ」
「おしゃぶりさんは、終わりだね」
娘の悲しそうな様子に胸がうずきましたが、抱きしめて頭を撫でて慰めました。
おしゃぶりよりお母さんの方が好きなはず!と信じて。おしゃぶりは、もう必要ないはず!と信じて。
それ以降も、何度かおしゃぶりちょーだいと言ってきたけれど、失くしちゃったんだよねと説明しました。
イヤイヤで困った日は、隠してあるおしゃぶりに助けを求めるか迷いましたね。でも、もう無い物として過ごすと決めたんだからと思い直し、なんとか乗り切ることができました。
あの日、娘の口からこぼれたおしゃぶりは、娘と私を成長させてくれたと思います。
↓こんな感じのおしゃぶりでした(笑)
おしゃぶりをいつまで使うか・まとめ
おしゃぶりをやめたい月齢とその理由、卒業へ導くアドバイスをご紹介しました。
長女は2歳過ぎまでおしゃぶりをしましたが、歯医者さんから歯並びに悪影響は出ていないと言われました。うちの子がそうだっただけで、お子さんによっては早い時期から影響が出る可能性もあります。
心配に思ったら、やめさせた方がママの気持ち的にも良いと思います。
必ず終わりがきます。
よその子よりも歯が前に出てるとか言葉が遅い気がするとか、気になってしまいますよね。それがおしゃぶりのせいかもと思い始めたら、おしゃぶりにばかり気持ちが行くようになります。
ここで質問です。
赤ちゃんがなぜでおしゃぶりをするのでしょうか?
おっぱいの代わりですよね。
ハムハム・チュパチュパ、指しゃぶりもおしゃぶりも口寂しさからやっているのです。
1歳を過ぎても2歳過ぎてもおしゃぶりをするのは、その名残り。お腹の中で指しゃぶりをしてた赤ちゃんは、生まれてママのお乳をもらい、ミルクを吸って成長しました。
常にママを求めているんです。
おしゃぶりをさせて、スマホをいじってるママもいます。赤ちゃん見てますよ、自分のことをかまってくれないなぁって。
おしゃぶりをして言葉を出さなくても、興味津々にまわりを見渡し、感じた事をママに伝えたがっているはずです。目で、手振り身振りで、のどの奥で。
話し始めたら、どんどん言葉を覚えていきます。一番お話したい相手は、いつもそばにいてくれるママです。嬉しいでしょう?楽しみでしょう(^^
今回ご紹介したおしゃぶりをやめさせるコツは、
・食事の後はおしゃぶりを忘れさせるように興味を別のところへ惹きつける
・おしゃぶりは無いのだと、子供に納得させる
こんな簡単なことだけど、ママにしかできない方法です。ぜひ試してみてください!誰かと比べないで、自分の子供の成長と一緒に歩いていけばいいんです。
小さな悩みをたくさん抱えながら、子育てを楽しんでいきましょう♪