ハサミだけ左手を使う友人がいます。
左利き用のハサミって高いですよね。聞いてみたら「右利き用使ってるし」ですって。なんか、すっごい特殊なパターンですよね。
あるTV番組で、左利きにとって不吉な情報が紹介されました。
それは、左利きは寿命が短いという統計データが発表されたということ。
えぇー!それって本当?私は字を書く時だけ左手を使うむったり左利きなので、短命と聞いたら黙っていられませんっ。
その統計、本当なのか確かめてみよう!
左利きの寿命は短い?統計結果はホントなの??
左利きの寿命
アメリカ・カリフォルニア州で、死亡時の年齢に関し統計をとった結果、
右利きの平均死亡年齢は、75才。
左利きの平均死亡年齢は、66才。
おぃおぃ、左利きの方が9年も短いの?
世界のある一部の地域でとった統計なんて、たまたまそうなっただけでは?
信じたくない私は、アンチ左利きの嫌がらせじゃないの… とまで思ってしまいました。
ところがどっこい、アメリカの権威ある医学誌にも、左利きの寿命は短いと掲載されたんですって。
右利きに比べて平均で9年も短命な左利き、なんでそうなった?!原因が気になります。
寿命が短い原因
実は世界中で、右利きと左利きの寿命について、長年研究されています。
左利きが短命という統計結果には、どんな秘密が隠されているのでしょうか。
左利きは交通事故が多い
人口の約9割の人が右利きなので、交通ルール・車やバイクの構造など、あらゆることが右利き用に成り立ってる。
右利きと左利きでは、無意識時の左右の感覚が違います。
私は車の免許を持っていないのでわかりませんが、運転をする左利きさんは、右利き用のシステムを操作するという大きなストレスを感じているのでしょう。
そのため、とっさにブレーキをかけないといけないような時に、判断が鈍り、事故を起こしてしまうのかもしれません。
交通事故を起こす割合は、右利きに比べて3.4倍も多いと言われています。
常に感じるストレス
車やバイクを運転する時以外にも、左利きは生活の中で多くの不便を感じてます。
左利き用の道具は高価で、手に入りにくい
右利きの人と並ぶと利き手がぶつかる
自動改札が通りにくい
PCのマウスが使いにくい
右利きにとって当たり前にできることが、左利きには軽くストレス。
些細なことの積み重ねで、精神的に追いつめられているのかもしれません。ストレスは、あらゆる病気の原因に繋がります。
「またまた、そんなこと言っちゃってぇ~
ってゆーか、君、左利きなんだ?」
はい!そういうのもイライラする!
いや、イラつくのは私が短気なだけかも…。
統計の信ぴょう性は?
日本でも長寿の方に左利きは少ないそうです。
やはり、利きの寿命は短いというデータは本当だったのか?
が!ががが!
反論があります。考えてみてください。
近年では、左利きを矯正すると脳に良くない影響が出る可能性があるとか、
左利きは個性だから尊重しましょうなど、左利きへの理解が進んでいます。
でも、昔はどうだったでしょう?
多くの家庭で、左利きの子供を右利きに直すよう、訓練させていました。
その結果、現代社会において左利きの高齢者は少ないんです。
存在自体が少ないのに、左利きが短命だなんて言っていいんかい?
上の章で紹介した、交通事故の統計もどうだろう。右利きと左利き、同じ人数を調べたのかな??
調査対象人数が多いほど、信ぴょう性が上がってきますよね。左利きが少ない世の中で、右利きより左利きの平均寿命が短いというのは…?
寿命と利き手に関する研究は、今も続いております。これからも注目ですね。
統計を疑問視する声もあるよ
医学者の中には、左利きの寿命が短い統計の明確な検証はなされていないという、意見を持っている方もいます。
私と同じく、サンプル数が少ないことに疑問を持たれているんですね。
右利きより長生きしたいなんて思ってはいませんが、左利きが住みやすい世の中になるといいなぁ。
それくらいは、夢見てもいいですか?