子供は歯医者が大嫌い!
でも虫歯をほったらかしにはしておけない。コレ以上悪くなる前に、歯医者さんに診てもらわないと。
嫌がる子供を病院に連れていくのは一苦労だし、泣いて暴れて治療もままらない。困った困った、子供以上にストレスがたまるお母さん。
うちの次女も歯が生えてから寝る前に必ず歯磨きをしていたのですが、4才で初めて「コレはもしや虫歯?」という怪しい影が見えて、5才になった頃には奥歯にぽっかり穴が空きました(白目)
もちろん歯医者には連れて行ったこともあったけど、診察台に座った時点で大泣き。ほとんど治療できないという日が何回も続きました。
定期的にちょっとだけ歯を削って仮の詰め物をしてを繰り返した結果、奥歯に大きな落とし穴ができてしまったという……。
ところが、2ヶ月前に次女は大きな進化を遂げたのです。
「歯医者さんに行きたくない」と言わなくなりました。むしろ「次の予定まだなの?」って催促してくるくらい、病院が好きになりました。
あなたのお子さんは、なぜ診察を嫌がるのでしょうか?これからご紹介する次女と私の体験談が、歯医者嫌い克服のヒントになれば幸いです!
治療中にまさかの居眠り!?子供が歯医者嫌いを克服できた理由【体験談】
子供の歯医者嫌いの原因
なんで子供が歯医者さんに行きたがらないのか、その原因は言わずともよくわかっていらっしゃると思いますが、一覧にしてみました。
- 病院の匂いが嫌い
- 機械の音が怖い
- 麻酔の注射が怖い
- 治療が痛そうで怖い
- 先生の雰囲気が怖い
大人だって歯医者は怖いですもんね。
私が子供の頃の歯医者さんは、病院特有の香りが強くて、子供でも問答無用で痛い治療を受けなければいけなかった記憶があります。
最近は、恐怖心を煽るような病院は少なくなりましたよね。
あの独特の香りは、機械を清掃するための消毒薬や葉の治療に使う薬品から出ていたそうですが、香りの少ない薬品を選ぶ医師が増えてるとのこと。
治療中も、麻酔を使えばそれほど痛くないはず。はずなのに、怖いし痛い気がする。
だってゴム手袋つけて白衣着た先生に「さぁお口を開いてごらん」なんて言われたら、「絶対痛いことする気じゃん!!!」て思っちゃいますよ^^;
じゃあどうすればいいんですかー!ってところですが、
子供を興奮させずできるだけ穏やかに通院させるのは、やっぱり病院選びにかかっています。
子供が通うなら歯医者選びが重要!
お子さんが好きな場所をイメージしましょう。
自宅の子供部屋、保育園に幼稚園、スーパーのキッズスペース。みんな、子供が喜んでくれるようにと可愛らしいインテリアを置いてますよね。
そしてそこにいる大人は、ゴリゴリのおじさんでは無いはず。これが答えなんだと思います。
病院全体が優しい雰囲気
キッズスペースを設置している歯医者さんは増えました!
簡単な積み木、音が出るおもちゃ、絵本なんかも置いてあって子供が待ち時間を退屈しないように工夫してあります。
では、キッズスペース以外はどうでしょうか?
事務的で簡素な待合室は、ピリリとした緊張感があり入り口のドアを開けた瞬間に「ここは病院なんだな」と、警戒するかもしれません。
もし待合室の入り口に可愛いぬいぐるみが飾ってあったり、ウッド調の受付カウンターがあったりと、柔らかい印象の作りだったら。
きっとお子さんも、「私のための場所だ」と感じてくれるはずです。
腕利きの名医がいる古い歯医者さんがダメというわけではないけれど、子供は綺麗で可愛い空間を好みやすいですよね。
女医さんに治療してもらう
男性歯医者さんごめんなさい!
でも女医さんの方が、どう考えても子供ウケがいいんです!!
若くて可愛くて優しい女医さんがいる歯医者さん。男性患者にも人気がありそうですが、子供たちにとっても「可愛いは正義」なんです。
保育園や幼稚園で人気の先生はどんな人?
背が高く笑顔が素敵な男性保育士さん。頼りがいがあって大好きかもしれないですが、一番人気は可愛い女性保育士さんではないでしょうか。
声と口調が優しい女性。歯医者さんは口元をマスクで隠しているので表情が見えにくいですが、本当に笑って話しかけてくれているかどうかは、目を見ればわかります。
女医さんが何人か勤務している病院なら、お子さんの好みにマッチする歯医者さんが見つかりやすいでしょう。
子供のストレスを配慮した治療方針
治療方針は病院によってかなり違います。
虫歯を削らずに痛くない治療をおこなってくれる病院もありますが、自由診療で保険証が使えず治療費が高くなる場合があるので、事前に調べておきましょう。
治療方針は受付近くに掲示してある病院が多く、スマホからHPで調べたり、受付で聞くこともできます。
幼児が診察を受ける時に、親が診察室まで入れない病院もあります。これは子供が甘えてしまうのを防ぐ意味合いだそうですが、親も不安ですね^^;
個人的には、
- 歯をしっかり取り除ける方法で(削っても)
- 時間と回数はかかってもいいから
- 子供のキモチを優先してくれる歯医者さん
これが理想だと思っています。
だから、子供がついてきて欲しいというのであれば診察室まで行って、そばで励ましてあげたいです。
私の場合は、次女が虫歯になってしまった責任を感じているから、なおさら本人のメンタルを重視してあげたいと思うのかもしれません。
子供むけ歯医者さんの探し方
そんな都合のいい歯医者なんて見つからない〜!!という意見が聞こえてきそうなので、良い歯医者さんの探し方をご紹介します。
- 通える範囲にある歯医者さんをすべてピックアップ
- スマホでHPをチェック
- 病院の外観・内装・先生・治療方針をチェック
- ママ友が通っている歯医者を教えてもらう
「そんなのやってるわよ!」と思わず、もう一度歯医者さんを洗い出してみてください。
自宅からすぐ近くの病院が良いけれど、隣駅くらいなら週一の通院もできるのではないでしょうか?
病院が遠いと親もそのために時間が取られるし、帰宅してから家事をやって夕飯の支度も遅くなってしまう。
予定を子供の歯医者通いに合わせないといけないのは大変です。だけどそれで子供が頑張れるなら、治療が終わるまでの何週間かはママも頑張ろう!(頑張れ!
ママ友の口コミは意見が偏ることが多いから、小耳にはさむ程度でOK。なるべく新しくて綺麗な病院を探します。
診察台がいくつあるかも、できたら調べてみてくださいね。
個室治療よりも複数の患者さんが入れる診察室の方が、かえって落ち着くお子さんもいると思います。
次女が歯医者嫌いを克服するまでの道のり
うちの次女、実は2年前・4才の時に今の歯医者さんを受診したことがありました。
外から見えるガラス戸に、大きなリサとガスパールのぬいぐるみが飾ってある、真新しく綺麗な病院です。
何人かいる先生の中に涼しげな目をした美人の女医さんがいて、そのかたに担当していただきました。でも口調は優しいけど真顔で心がない感じがダメだったようで、2回通って行きたがらなくなり。
診察室に親の付き添いOKだし、無理矢理の治療はせずに時間をかけてくれましたが、先生が合わなかったんでしょうね。
というか、私が言い聞かせられず諦めたのが原因です……。
その後、何件か別の歯医者さんに行ったものの、やはり数回で断念。
もしかしたら若くてイケメンの先生なら大丈夫だったかもしれませんが、基本的に男の先生は怖いようです。
なんやかんやで時が流れ、
来年4月に小学校へ上がる今年に入ってから「大人の歯が生えてくる前に虫歯を治そう!もう一度チャレンジしよう」と決意しました。
少し冷たい印象があるものの前の女医さんの方がよかろうと、以前通った歯医者さんに連れていきました。
名目は「歯が可愛く生えてるか見るだけ」です。男の子なら、「カッコよく生えてるか」かな?
長女の検診と同時に受診したため、例の美人先生は長女の担当になりました。次女の担当になってくれたのは、小柄で可愛らしい若い女医さんです。
目がニコニコしてて、ほんとうに優しい。子供から好かれるタイプの先生。
とは言え、検診を受けた後で簡単な治療を受ける時は、ギャン泣きして私に抱きつき口を固く閉じてしまいました。
「絶対痛くないよぉ」「もう少しで終わるよぉ」と言っても、なかなか治療させてくれません。
(この間、先生は時々声かけをしてくれて、ずっと待っていてくれました。)
診察開始から1時間半たった時、次女がようやく「3秒だけやってみよう」の言葉につられて、やっと治療再開。
3秒だけ!
上手だね〜もう3秒やってみよう
上手上手〜!もう1回やってみせて!
すごいねぇ〜3秒得意だね〜もう1回やってよう
これを繰り返し、なんとかその日の治療は終わりました。お会計をする時、頑張ったご褒美にクマの形をした小さな消しゴムをもらいました。
麻酔は、歯茎の外側からガーゼを使って染み込ませるタイプのものと、注射で注入するタイプがあるようです。注射をする前に、外から痛みを麻痺させてくれてるのでしょう。
治療中は何をさせるか怖がるので、子供に手鏡を持たせてくれて中の様子を説明しながら行います。
注射の時だけは、「お薬が目に入ると危ないから閉じしようね」と見せません。私はずっと次女の手を握り、脚をトントンと叩いて気を落ち着かせています。
何度か通っているうちに、すっかり次女は歯医者さんを怖がらなくなりました。
手鏡でずっと見ていなくても不安じゃなくなった様子で、つい先日の治療中には目を閉じたまま、まさかの……
爆睡です!!!
寝てしまうと口が閉まってくるから脚を触って起こしたけれど、歯の治療中にこれほどリラックスできる人って少ないんじゃないかと、笑ってしまいました(笑)
まだ通院は続きますが、ひとまず嫌々されないので助かります^^
おまけ・歯の治療をはじめて良かったこと
おまけとして、治療を始めてから次女に起こった変化をご紹介!
歯の健康は、体とこころの健康にも影響するんだなと実感しています。
虫歯への不安がなくなり寝付きが良くなった
赤ちゃんの頃からそれほど夜泣きをしないタイプでしたが、寝ながら脚を蹴りけりしてぐずったり、たまには寝付きが悪く夜中に起きる日もありました。
ここ数ヶ月、夜のぐずりがなくなりました。
虫歯がひどかった時は、自分でもわかっていただろうし不安だったと思います。先生に診てもらって、どんどん治っていくのを感じてるから、心が落ち着いてきたのでしょう。
歯が痛いと、何をしても歯のことばっかり考えてしまいますよね。大人も同じです。
ぐっすり寝ると朝の目覚めもいいですし、朝ごはんをしっかり食べられるようになりました♪
歯磨きが好きになった
以前は歯磨き粉が嫌いで使わせてくれなかったのですが、フッ素を塗ってもらってから変わりました。
病院で使っているフッ素がりんご味だったようで、りんご味の歯磨き粉なら「先生のやつ!」と喜んで使ってくれます。
嫌がる子供をなだめて仕上げ磨きするのがメチャクチャ苦痛だったけど、それもなくなり私もイライラせず時間をかけて磨いてあげられます。
ちゃんと歯磨き粉を使い始めたら、見違えて歯が白くキレイに!
「ますます可愛くなっちゃったね〜」などとおだてられて、上機嫌な次女です。
自信がつき生活行動の幅が広がった
年齢的にいろいろなことができる時期というのもありますが、歯の治療は本人の自信につながっていると思います。
できる
やれる
がんばれる
保育園以外で大人と会話をして、ウガイをする・治療中に口を開ける・動かないように我慢する・歯の治療をする。この一連の流れができる自分は、なかなか大したものだと。
その自信のおかげで、まわりの友達に優しくできたり、長女に対して素直に甘えられるようになったようです。
歯を磨くとか、トイレと出たら手を洗うとか、日々の生活習慣を自分からできるようになりました。
当たり前のことばかりだし、もっと小さいうちからできているお子さんもいらっしゃるかと思いますが、うちの次女にとっては大きな成長なんです^^
歯医者嫌いは大人になっても続きます
子供の歯医者嫌いを克服する方法として、うちの次女の体験談をご紹介しました。
通っている歯医者さんの院長先生(男性)とお話する機会があり、「いつも担当の先生に時間をかけて優しく治療していただき、感謝しています」と伝えると、
「歯医者嫌いのトラウマは大人になっても続きます。これが高齢になった時、何本歯を残せるかに影響するんですよね」とおっしゃっていました。
もし、治療を嫌がる次女を抑えつけて無理やり麻酔注射をしていたら……。
長い人生、ずっと歯医者が嫌いで怖くて、虫歯を放置する大人になっていたかもしれません。
虫歯の治療をしても、歯が元通りになるわけではありません。
穴を塞いだ次女の奥歯をみて、「永久歯は虫歯にならないように育てたい!一緒に頑張ろう!」そう誓いました。
子供ウケの良い歯医者さん&先生を見つけるのに苦労するかもしれませんが、途中でほかの歯医者さんに代える患者も少ないですし、ひとまず女医さんのいる病院を探してみてくださいね。
可愛いから虫歯さんに好かれちゃったかな?
だけどサヨナラしようね。だって、虫歯さんがいないお口の方が可愛いから。
いい歯医者さんが早く見つかりますように!