赤ちゃんのお世話ってこんなに大変!
保育園は、どうやって大勢の子供をみてるのだろう。
私は長女が満1才になるのを待って復職したのですが、保育園選びは疑問と不安でいっぱいでした。育児から解放されたい欲求と、ずっと赤ちゃんと一緒に過ごしたい願望もあり、猜疑心の塊になって。。
ママにとっても大きな試練。あなたもたくさん悩まれていることでしょう。
母子マンツーマンの生活から、子供数10人に対し数人の保育士しかいない場所へ。環境の変化に、娘はついていけるのかしら。
ほんとに大丈夫?
入れるなら市が認めた認可保育園がいいな。でも待機児童も多いから、ダメだったら無認可を選ぶしかない。無認可って響きがますます不安!
私は認可保育園に申請を出したけれど、9月という中途半端な時期なのもあり、やっぱり入園できませんでした。半年間は無認可保育園に通わせて、翌年の4月に認可へ転入することになりました。
認可と無認可、両方を経験した私たち親子が「見て感じた、保育園の姿」をご紹介します。
【保育園】認可・無認可の違いと、娘を両方通わせてみて思うこと
認可保育園と無認可保育園の違いとは?
「認可保育園」に対して、わかりやすく「無認可保育園」と呼んでいますが、「認可外保育園」というのが正しい名称です。
この2つを比較してみましょう。
- 国の定めた認可基準を全て満たしている
- 入園条件が厳しく、申請できない場合もある(例・二世帯住宅など)
- 入園申請は市区町村に提出する(公立と民営がある)
- 待機児童が多くすぐ入園できない可能性が高いが、3月4月の学年が繰上り時期から通い始めると入りやすい。
- 保育料は世帯収入により変動する
- 国の定めた認可基準を一部満たしていない
- 入園条件はあるが、母親が仕事をしていなくとも預けられる場合もある
- 入園申請は各保育園で直接管理している(民営のみ)
- 入園の手続きに時間がかからず空きがある園が多いため、春以外の時期でも入りやすい
- 保育料は園の規定額
認可保育園の保育料は、市区町村に納めます。世帯の総収入額により変動するので、同い年の子を預けてもそれぞれ金額が違います。「いくら払ってるの?」などと、ママさん同士で聞き合うと、おかしな空気になるから注意してください(笑)
認可より認可外の方が、保育料が高くなるのが一般的ですね。高収入世帯だと、同じくらいか逆に認可の方が高くなる場合もあるようです。
我が家の収入だと、認可なら半額程度で済みます。あぁ貧困家庭!!!
◆ 認可基準とは??
各市町村のHPなどで紹介されています。
児童福祉法に基づき、園の施設完備状況、子供一人当たりの使用できる広さ、保育士の人数、保育内容、保育時間など、多くの項目をクリアしている、言わば「環境の良い保育園」です。
保育内容は基準を満たしていても、園庭がないなど設備が整わずに認定されない保育園も多数あります。認可されず自治体からの補助が受けられないと、運営側も資金ぐりが大変ですし、利用する私たちも高額を支払うことに…(^^;
そのため自治体独自の基準を設け、補助を行っている地域もあります。東京都では「認証保育園」、私の住む市では「認定保育園」と呼ばれています。
あなたがお住まいの地域にも、認可外だけど市から補助金が支給される園があるかもしれません。役所の児童福祉課で教えてくれるはずですので、電話・HPなどで調べてみてください。
私は産休を取っていたわけではなく、保育園を探しながらの求職でした。
市から認可に入園できないと手紙が来た時点で、翌週から仕事を開始することが決まっており、メチャクチャ焦った!すぐに無認可保育園3つに連絡を入れて、見学して歩き…。
駅チカ・建物は古くて園庭のない・小さな認定保育園に決めました。
これだけ聞いたら「そんなところ大丈夫?」って感じでしょう(笑) 大切な娘を預けようと決断したのは、園長先生とお話をさせていただいた時です♪
認可外保育園(認定)はあたたかい!
ここからは、うちの娘が通った園についてお話しますね。保育園ごとに方針が違いますが、雰囲気だけでも参考になるかと思います。
出産後丸1年、片時も離れず娘のお世話をしていた私が、一番不安だった点。
それは「怪我をしないか・させないか」です。
つたい歩きの時期だったので、手を滑らせて棚の角に顔をぶつけることもありました。
なんでも口に入れるため、私は常に娘から目を話しませんでした。さらに私の手や腕をギュッと噛む癖もあり、お友達を噛んでしまうかも……。
考えれば考えるほど、大丈夫かっ(TT
噛み跡だらけの腕をさすりながら園長先生に思いの丈を打ち明けると、「大丈夫です」と笑顔で頷いてくれました。
施設内のお部屋やトイレ、厨房まで全部見せてもらい、環境をチェック。つたい歩きの子は、目の高さに角がある棚には近づけないようにしているそうです。
お友達を噛んでしまう可能性。
言葉も話せない幼児が突発的に起こす危険な行為は、確実に防げるものではありません。でも、園では常に保育士さんが近くにいて、素早い判断で対処できると説明を受けました。
「噛むのを忘れるくらい、たくさん遊んで食べましょう。どこの子も何かしら癖がありますが、無理にやめさせようとしなくても大丈夫ですよ」
嬉しかったです。
園での生活以前に、親の育児に対する悩みを理解し、子供のために良い環境をつくろうをしているのを感じました。
実は、他の認定保育園を見学した時も、同じように園長先生に噛み癖を相談したのですが、「よその子を噛んだら警察沙汰になりかねないので、自宅でちゃんと教育してください」と言われていたのです。
教育はしてるけれど、1才の子は噛むんですよ(^^;
今すぐ辞めさせるのは無理だから相談してるのにぃって思いました。。
パンフレットや保育園のHPでは表せない、園のあたたかさと居心地の良さ。
正直言えば、通わせてみなければ分からない部分もたくさんありました。だけど私と夫は、この保育園ならきっと、娘ものびのびと過ごせるだろうと確信して、入園を決めました。
・保育士ひとりひとりが優しく熱心
・園児が少ないため他の学年の子とも一緒に遊ぶ事が多く、お兄ちゃんに甘えたり小さい子の面倒をみたりと、家でできない体験をした
・食べが悪かったが、お友達と大勢なら食べれた(給食が美味しい!?)
・お片付けできるようになった
入園前はグズるのが当たり前だったのに、みんなが先生のお話を聞いていると「そういう時間なんだ」と悟り、お座りしていられるようになりました(笑) 教えてもらうこと、自分で理解して出来るようになること、どちらもありがたく思いました♡
・園庭やプールがない
・遊びのバリエーションが少な目
・保護者参加のイベントがない
・保育料が高い(1才児は約6万円)
雑居ビルの一角だったので、園庭はありません。夏はすぐ裏の公園で、ビニールプールを使い遊ばせてくれました。市の許可を取っているそうです。
イベントがないのは、共働き世帯ばかりだからかもしれませんが、運動会やお遊戯会がなくてちょっと残念。親子の思い出になるような会も、開いてもらいたかったなぁ。
あとは料金ですね(^^;)
最初から分かっていたことだけど、私がパートで稼いだお給料の大半が保育園の月謝でなくなりました。キビシィ!!!
総合的には、この保育園に決めて良かったと思っています。微熱が出て緊急でお迎えに来てくださいと連絡があった日も、私の仕事を気にかけてくださり、慌てずに行動できました。始めに感じた優しい雰囲気は、間違っていなかったですね。
入園前の見学は必須!
他のママさんから聞いた話だけだと、自分の感覚とズレている部分も多いです。なるべく多くの保育園を見学して、疑問と不安を自分で確かめることをおすすめします♪
認可保育園は運動・遊び・学習・栄養のバランスGood!
4月になって、やっと認可保育園に転入ー!
1才半、噛み癖は治まったものの、すでにイヤイヤ期に入り手が付けられない状態でした(笑) 園は自宅近くにありましたが、職場からのお迎えに以前より時間がかかるようになったため、毎日急いでお迎えに行きました。
新設のタイミングで入園したため、保育士さんたちも慣れない様子でしたね。娘を含め、集まった幼児もみんな不安気な顔をしてました。
それでも施設内は広くおもちゃや本がたくさんあったし、園庭でかけっこ!設備が充実しているからか、子供の好奇心も刺激されて積極的に新しい遊びを覚えていきました。
無認可保育園よりも時間管理が厳しく、遊ぶ時間、食べる時間、寝る時間をきっちり分けられています。
気になったのは、保育士さんとの距離感。優しくて沢山お話をしてくれるけれど、「全ての子・親に平等に接する」方針の園なので、仲良しな雰囲気にはならず、お迎えに来たらすぐ帰らないと気まずい雰囲気でした。
仕事が残業になって、30分延長をお願いしたいと電話連絡を入れると「延長は前日までに連絡してください」と言われたり。なかなか厳しいです。
きっちりしてる。
ちょっと学校っぽい。
アットホームな無認可保育園に通い慣れていたせいか、かなり窮屈に感じてしまいました。
・リトミック、お歌、工作など、充実したカリキュラム
・栄養バランスが取れた給食
・園庭で運動会(親の参加できるイベント)
・ママ友ができた
・保育料が安くなった(2万円ちょっと)
遊びや学びが充実しています。民営の認可保育園でしたが、園解放イベントを行い近くの保育園の子供たちが遊びにきたり、ちょっと遠くの公園までお弁当をもって遠足に出かけたり。
これこれ!こういうのを待ってたよ!と思いました(笑)
それから、無認可だといろんな地域から子供が集まりますが、認可保育園は出来るだけ自宅近くを選ぶご家庭が多いです。家が近くの子がいると、小学校に上がっても仲良くできますよ。
親同士も長い付き合いになりますし、自然に「お互い頑張りましょう」と仲間のような感覚になってきました。(反対に仲悪くなると後々やっかいです!)
給食とおやつは全て手作りで、かなり自然派志向のメニューでした。野菜と魚中心の和食は、ゆっくり夕飯を作る時間の取れない働くママにとって、子供の栄養補給をサポートしてくれる強い味方です。この辺りは、園独自の特徴だと思います。
そして保育料!!!!
これは大きな変化ですね。無認可に比べ半額以下になったので「その分貯金できる」と思いました。実際は、なんやかんや出来てきません。子供と遊ぶために使っているのかもしれません。。
・時間に厳しく融通が利かない
・保育士さんの対応が淡白
・すぐ呼び出される
呼び出しが多くてビックリしました。「お昼寝から起きたら37.2℃だったのですぐ来てください」と連絡が入り、37.2℃って大したことない… と思いながらお迎えに行くと、熱下がってました。
……様子見てから連絡して欲しい。
私はパートで自分の持ち場を数人でこなす仕事だったから、頭を下げればスッと早退できました。これが正社員さんで、勤務地が離れているママだったとしたら、かなりモヤモヤ案件のはず。
私と同じように、無認可から認可にうつると冷たい園だと感じる方も多いでしょう。
保育内容は素晴らしいですし、認可されているという安心感もあります。時間に厳しい点だって、慣れてしまえば気にならなくなってきました。
新設だったから見学はできなかったけれど、既存の認可保育園へ入園を検討しているのであれば、必ず見学に行ってください。
どっちがいいの?
認可保育園と無認可保育園の違いを、体験談をまじえてお話しました。
どの園も独自性があり、無認可なのに認可並みに規則に厳しいところもあるそうです。認可だから・無認可だからではなく、個々の園で良い所と不安な所を洗い出し、よく下調べしてみましょう。
流れとしては、交通の便が良い場所にある、または自宅付近の認可保育園に申請を出して、ダメだったら認可外保育園に入園するのが一般的です。認可と無認可、どちらも第3候補くらいまで考えておくと良いですよ。
ママの勤怠が不規則で時間が読めないのであれば、無認可の方が楽だと思います。
どちらを選んだとしても、保育士さんは子供に丁寧に接し、安全に過ごせるように努力してくださいます。子供は大人よりも順応性が優れているから、親の心配をよそにすぐ馴染めます。ママの方が寂しくなっちゃうくらい(笑)
心配でしょう。
不安でしょう。
子育てしながら働くのは大変。今あなたが思っている以上に辛いこともあるはずです。
だけどママと離れている時間に、お子さんもたくさんのことを学び、ママと過ごせる時間をますます幸せに感じるようになります。仕事が終わったら、迎えに来たよって元気いっぱいの笑顔で抱きしめてあげてください。
保育園に通ったおかげで、私も親として成長できたと思っています。頑張るママを子供に見せてあげましょう♪ 私も一緒に頑張ります!
↓ お迎え前に寄り道しちゃダメ!?
保育園のお迎え時間は毎日同じ?寄り道してから行っちゃダメ??